数年前、私には辛く苦しい時期がありました。
その時は、何とか立ち上がるのがやっとで。
しばらくはどう歩いていけば良いのかわからなくて
ただただ立ち尽くしていました。
時間が経った今だから、やっと言葉にすることができます。
あの時は、本当に
『苦しかった…』
けれど、その苦しい真っ只中って、言葉も出ないし、涙も出ないんですよね。
自分でなんとかしなきゃって、とにかく必死だから、誰とも会いたくないし、話もしたくないし…。
全てをシャットアウトして、
自分が信じることが出来るものをひたすら探し続けました。
自分と向き合う時間。
そんな私に
静かに寄り添ってくれた父のこと。
適切なアドバイスを静かに与えてくれた私の親友。
少し時間が経った頃に、お茶に誘ってくれたママ友の明るい言葉。
何も触れずにいつもどおり接してくれたご近所のご夫婦。
それぞれに共通したものがありました。
あのなんとも言えない空気感は忘れることができません。
派手な言葉や嘘のない本当の寄り添い。
それには、私を救い上げてくれる力強さがあり。
私はそのおかげで、やっと歩き出すことができました。
今この文章を書いていると自然と涙が溢れてきます。
本物の愛には、人を救う力が宿っているのですよね。
すごいことだなぁってあらためて思います。
今回このようなことを思い出したのは、
今勤めている喫茶店のお客さま方からも
同じあの空気感を感じたからでした。
外出自粛要請が出たこの重苦しい世間の空気の中、
さりげなくご来店くださる常連のお客さま方に本物の寄り添いを感じ、
心が温かくなりました。
こんな素敵なみなさまに
いつも以上に笑顔で接客したいなぁと強く思います。
マスクしてると笑顔が伝わりにくいので、
声や気持ちに私のありったけの愛を込めて。
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