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空気を読む

私は、幼少期から空気を読むのが得意です。

両親の感情の起伏が激しかったので、学校から帰って、玄関ドアを開けた瞬間に家の中の空気を読んでしまうクセが付きました。

子どもだから、そこに身を委ねるしかないんですよね。

抵抗できない。

その空気をどんなものであれ、受け入れるしかできない。

大人になってからは、職場内、友達との交流の場や、ママ友とのやり取り、子どもの学校、ご近所の集まりなどなど、様々な場面でこの空気を読む私のクセは特技となり、いつしか、その場のネガティブな空気を放っておくことができなくなりました。

『なんとか良い空気になって欲しい』

『暗い顔をした人が明るい顔になってほしい、元気になってほしい』

っていうのが私の思いぐせとなりました。

ネガティブな空気を少しでも明るいものに変えることを、勝手に自分の使命だと思っていたのかもしれません(笑)

でも、これって私のエゴだったんですよね。

幼少期の満たされない想いを満たしたいだけの自己本位。

他人から見れば、ただのお節介。

コロナ騒動の今、初めて気づいてしまいました。

ここ数週間で、どんどんネガティブになっていく日本、世界、地球規模の空気の流れに、自分一人の力ではどうにもできない重たい力を感じてしまい、すっかり怖気付いてしまいました。

一体どうすりゃいいんだ?

って、ずっと考えていました。

いろんな人の過ごし方や気持ちや自分のことや、ほんといろんなこと。

俯瞰して見ていたら、なんか気づいたんです。

散歩に出た公園の雑木林が風に揺れる音、小鳥のさえずり、日の光、水のせせらぎ、道端に咲く花。

あ〜、そっか!

私一人が頑張らなくたって、いろんな人やいろんな自然の光がたくさんあって、すでに良い空気をつくってるなぁ〜って。

ぼんやりと気づき始めて。

そしたら、急に腑に落ちました。

自分も周りに灯りをともせるよう

自分自身から自然に発せられる光を維持すれば良いだけなんだなぁって。

そう思ったら、一気に気持ちが楽になってきました。

だから私は、自分自身の軸をしっかり持ち、周りの方々が居心地よく過ごせる空間づくりの一部となれば良いなって思うようになりました。

海外の報道では、日本はのんびりしているとか、ひどい状況だとかされていますが、私は、日本人ってやっぱいいなぁと思うことの方が多いです。

強制的な措置を取らなくても、お互いを思いやり、冷静な行動ができている方が本当に多いです。

派手ではないさりげない優しさや恥じらいや、日本人には独特の光がありますよね。

そういう感性に触れて生きている自分は、なおさら運が良いんです。

学校に行けなくて暇な時間を持て余す子供たちがちょこっと外に出て、ちょこっと遊んでる姿を見ると、愛おしく癒されます。

だから、

本物の愛情を持って、心を込めて、

ちゃんと生きて、

エゴではなく、

世界の平和を実現していくひとりとなりたいです。

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