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父から得た 見るよりも 感じる愛情

私の父は、亭主関白でプライドが高く、いわゆる昔ながらのお父さん。

感情の起伏も激しいから、子どもの頃の私は、しょっちゅう汚い言葉を浴びたり、理不尽な怒られ方もしたりしていて。

かかあ天下な温和なご家庭に何度憧れたことかわかりません。

ただ、そんな私、父を恨んだことは一度もなく、嫌いでもなく、むしろ大好きでして。

おそらく完全なるファザコンであります。

私の理想の男性像1位の座に、父はず〜っと君臨していた程です。

それは何故かって、

私は、父からの無償の愛情、本物の愛情を、ものすご〜く感じていたからでしょうね。

父の厳しい言葉の裏側にも、イライラした感情の根本にも、一見するとネガティブに感じるようなものにも、実は深い愛情がひそんでいたり。

本当の父は、とっても優しいのに、それを上手く表現できていないだけであったり。

親子だからなのかな。

私がそういう本質を理解するのは、意外と容易でした。(これ夫婦だったらなかなか難しいことなのかもしれませんね…)

穏やかな時の父が私に向ける眼差しや、私の頭や頬を触る手からも、温かい愛情をめちゃくちゃ感じていました。

これはほんとに強烈な安心感。これと同じ感覚は他であまり感じることはないかもしれません。

だから、どんなにひどい言い方をされても、冷たくされても、父が自分のことをちゃんと愛してくれているという事を信じることができました。

こんな育ち方をしたおかげで、私は、人生で出逢ってきた数多くの方々の本質を見抜く力がついちゃったんですよね。

これって、普通のことかと思っていましたが、普通ではないみたいで(笑)

だから本当に父には心から感謝しているんです。

相手のネガティブな部分を感じたとしても、きっと本質には良い部分があるんだよねって、信じることができるんです。誰のことも。

これって、まぁまぁすごい財産かも!と

気づいてみた今日この頃であります。

こんなすごいことを教えてくれた父の愛の深さとカッコ良さに、私は、たびたび心が震えるのです。

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