私は、子どもの頃から直感が当たることが多いので、迷った時は、最初に感じた感覚を大事にしています。
その癖があるせいか、なんの脈絡もなく、ふと脳裏に浮かんだ人、言葉、場所などをそのままにせず、深く追求してみたりします。
そうすると、そこから今の自分に必要なヒントが得られることがあるんです。
すぐに答えに繋がらない場合は、メモしておくと、後々、『あ〜!ここにつながるのか〜!』って、腑に落ちることもあるので、けっこうおもしろいです。
例を挙げると…
最近、急に無意識に口ずさんだ歌が玉置浩二さんの『氷点』。
めちゃくちゃマイナーな歌かと思われますが、私が中学生の頃に大好きだった歌でして。
三浦綾子さんの小説『氷点』のドラマ主題歌でした。
で、なんで今この歌を思い出すのかなって、やっぱり気になるので、『氷点』30年ぶりに読んでみました。
『氷点』は、中学生の私が強く心を動かされたお話でしたが、30年経った今の私にもやっぱり感じるものが強かったです…。
今回再びこの小説に出逢ったことで
大人になった私は、中学生当時の自分がこのお話から何を感じていたのかを自然と分析することとなりました。
長くなってしまうので、簡素に表現するならば…、
登場人物、陽子の真っすぐな生き方に自分自身を投影し、共感した部分があったこと、大人の醜い感情(エゴや嫉妬、執着など)を強く憎んだであろうな…私は。
と、容易に理解しました。
そして、当時のそんな自分をいたわり抱きしめてあげたくなりました。
なんか不思議な感覚なのですが…。
そして、今の自分は読んでみてどう感じたか。
やはり当時の自分と同じようには感じたのですが、そこにプラスして、大人たちの醜い感情を
『憎む』というよりは、
『冷静に受け止めている』という感覚がありました。
人間にはそういった醜い部分があって当然かなって思えました。
それがなんか
今の自分には大きな発見でして。
世の中の闇に対し、声高に憎みをあらわにしたところで何も変わらないんですよね。
闇を感じたら私の中の『無の感覚』で受け止める。
それも愛なのかなと。
そんな風に気づいたので、やっぱり『氷点』読んでみて良かったです。
さらに『続・氷点』を本屋さんで見つけたので、こちらも読んでみたいと思ってます。また新たな発見がありそうで、楽しみです!
余談ですが、インスピレーションと言えば、
私はここ一年ほど、朝起きた時と夜寝る前に、瞑想する習慣を続けています。そのせいかわかりませんが、今まで以上にインスピレーションを感じることが多くなりました。
感覚が研ぎ澄まされてきたのかな…なんて思ったりしています。
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