それぞれの物差し

私ごとではありますが、30代の頃から自分の思ったことをノートに書く習慣がありました。そこに幾度となく登場した自分の書いた言葉があります。

「自分の物差しで相手を測らない」

このフレーズは、私のノートに何度も何度も登場しては、直らないその自分の癖に毎回落ち込んでいた記憶があります。

このフレーズ、実はまた今の私の心の中に登場してしまったんです。

「わぁ〜まだこの癖を乗り越えていないんだ、自分は〜」って、愕然としてしまいました。だけど、昔ほどの自分に対しての嫌悪感はあまりなく、とっても素直に、「あ、やっぱりそこだよね」って、ちゃんと腑に落ちた感覚があります。

こういうことって、時間かかるんですね、やっぱり。時間と経験と両方必要なんですね、きっと。

時間（年齢）と経験のおかげで、ちょこっと角度を変えてみることができるようになったみたいです。だから、気づいた時に心地よかったんだと思います。

自分の物差しは、自分だけに使うものなんですよね。それはわかっていたのですが…

「相手には相手の物差しがあるんだね」って。たったこれだけなんですが、ここに初めて気付けたんですよ。そしたら、ほんと楽になりました。

そして、自分の物差しを相手に貸さないこと。お互いの自分の物差しをしっかり大事にして、自分のためだけに使う。お互いに。

これで良いんだと思います。

自分の心地よい自分が生きる領域を自分で守ること、そういうことなんだなって納得しました。