私が、あの頃なぜ月に惹かれていたのか。
黒い空を静かに照らす月の光に
音はなく、強くはなく
…でも弱くもない「何か」を、
黒い空を無視するのではなく
ちゃんと意識していても
まるで無意識かのように
静かに、当たり前のように存在する
そんな強烈な「何か」を感じた。
3年前の私がほとんど「無」の感覚で
思い切り自分を委ねた存在だった。
何も言わずに全部全部、私の汚い感情の全てを
受け止めてくれた特別な存在だった。
私の中にある綺麗な私を思い出させてくれた存在だった。
あの時は、月の存在に「母性」を感じていた。それしか浮かばなかった。
これを書きながら涙が出るのは
その時のことを悲しんでいるのではない。
乗り越えて強くなった自分、優しくなった自分を
愛おしく感じるから涙が出るのだと思う。
昨夜の美しい月を見て、今の自分はまた違う存在を感じている。
それはなぜかって考えてたら、答えが出た。
私があの時月に惹かれた理由は、
月が自分の心の奥を映す「鏡」だったからだと。
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