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〜green tea diary〜


2020年12月8日

しょっぱな、これを書く前に、ひっさしぶりに私のナンバーワンのお茶を飲んでしまったので、やっぱりこのお茶の話からのスタートになっちゃいました。

みなさんの予想通り、私のナンバーワンのご紹介。

静岡掛川のお茶、「縁」と言う名前のお茶です。

このお茶を超えるお茶に私は今後出逢うことはあるのだろうか…と思うくらい素晴らしいお茶です。香り高いこのお茶は、程良い渋み苦味と、最後に残る旨み甘みのバランスが最高なのです。飲んで時間が経った後には、その残った甘みが徐々に変化し、優しく心に浸透していきます。ずっといつまでも幸福感が胸に残る不思議なお茶なんですよ。

癒し力が半端なくて、まさに感動するお茶です。

毎回、飲むたびに「わ〜本当なんでこんなに美味しいの!」って、言わずにはいられないんです。

よく、お茶を飲むと甘いものが食べたくなるっておっしゃる方がいますが、このお茶飲んだら、その言葉は出てこないはず。逆に、何にも要らないんです。このお茶一杯で充分満たされちゃうので、他の何かはいらないんですよ。

だから、お茶はお値段が高いから、普段の生活の中では、節約の対象にされがちですが、逆ですよ。いいお茶を選べば、お茶だけで充分満たされるので、体や心に悪そうな変なものを買わずにすみますから。

これは、私の実体験でもあるので、本当の話です。私がお茶屋さんで働いていた頃は、お仕事中にもいいお茶を飲める環境に居たので、心と体がしっかり整い、変なものを必要としなくなりました。だから、その頃は、体重も自然と維持できていましたし、体調もよかったですよ。

気になった方は、ぜひお試しくださいネ。

金子園 「縁」 90g 1000円(税抜き)

「縁」には三種類あり、

上記で書いた私のオススメは、「熟成香」です。


その他の「焙煎香」は、火入れの度合いが強い香ばしいお茶。「新鮮香」は、茶葉本来の香りが残る昔ながらのお茶。どれもそれぞれに良さがありますので、お好みや用途でお選びくださいね。



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2020年12月11日

私の中では、お茶と言えば静岡県産が当たり前だったので、初めて九州産のお茶を飲んだ時は衝撃的でした。確か、初めては鹿児島の知覧茶だったと思います。私の中でのお茶の味は、「苦い渋い」が当たり前だったので、出汁スープのような「旨み」が強い九州のお茶の味には、「なんだこりゃ〜!?」って感じでした。

正直に言っちゃうと、あんまり好きじゃない味でした。…と言うか、私にとっては、「お茶じゃない味」に馴染めなかったと言うのが正しい表現かもしれません。

けれど、お茶屋さんのお仕事では、ご来店されたお客様にお茶をお出ししていましたので、いかに美味しくお茶を淹れるかが重要でした。だから、静岡産だろうが、九州産だろうが、どのお茶でも美味しく淹れられるように、日々それぞれのお茶と向き合っていました。そうして最終的には、最初は苦手だった九州のお茶も「美味しい!」って思う自分へと変化していました。

おそらく、一般的には、東の出身の方には、静岡のお茶の味が馴染み深く、西の出身の方には、九州のお茶の味が当たり前のような感じなのでしょうね。

面白いです。お茶は、日本各地で生産されていますが、産地によって、お茶の木の種類も違いますし、気候条件も、栽培方法も違うので、お茶の味にもいろんな特長が現れてきます。だから、ハマっちゃうんですよね。それぞれの味の違いを楽しめますからね〜。

お茶屋さんで働いていた時の私の印象ですが、九州のお茶にハマる方って、圧倒的に女性が多かったです。男性は、静岡や狭山のお茶が好きって方が多かったんですよね。

今現在の私のお仕事は、喫茶店での接客なのですが、コーヒーの苦味か酸味をお選びいただく際に、苦味がお好きなのが男性で、酸味がお好きなのが女性という印象があります。それが、なんとなくお茶の好みが分かれるのと似ているなぁと思っていました。なんか面白いですよね。

ちなみに、静岡産のお茶と九州産のお茶の味の違いを大まかに表現すると、

静岡産のお茶は、もともと渋みが強いお茶の葉に、強めの火入れをしてまろやかな甘みを引き出しています。なので、苦味渋味はあるものの、飲んだ後に深〜い甘みが長く残る感じです。

九州のお茶は、栽培時に被覆して遮光することで、旨み甘みのある爽やかな香りのお茶の葉になります。なので、苦味渋みが少ないお子様でも飲みやすい味です。甘みも火入れによる甘みというよりは、お茶の葉自体の甘みが感じられる印象です。

あくまで私流の表現にはなりますが、ぜひご参考にしてみてください。

これを書きながら、鹿児島知覧茶を水出しにしたものを飲んでいます。夜は、水出しのお茶を飲むことが多いです。水出しだとカフェインが少なめで、癒し効果も抜群です。とっても美味しいです。

最近は、九州のお茶の優しい味と、コーヒーは酸味のあるオシャレに言うとフルーティな味が好きになりつつある私です。

昔は、逆だったので、少し女性らしい味覚になってきたのかなぁと思ってみたり。

その時々のマイブームってありますよね。お茶もコーヒーも日常を満たしてくれる必須アイテムですね。


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2020年12月14日

人に淹れてもらうお茶は美味しんですよね。そういうもんです。特に主婦の方はそう感じますよね。

お茶屋さんでお客様にお茶をお出ししていた頃に、私が淹れたお茶を飲んで涙を流された方がお二人いらっしゃいました。私も「縁」というお茶を初めて飲んだ時泣いたので、こういう方のお気持ちって、すっごくわかります。お茶って、なんかホッとしちゃうんですよね。

よくお客様から、「自分で淹れるとこういう美味しい味にならないのよ〜」ってお話がありました。そういう時に私がご案内したのは、お湯の温度です。ほうじ茶や玄米茶などの香ばしいお茶は、高い温度のお湯でサッと淹れて美味しいのですが、お煎茶は、お湯の温度が高すぎると渋く出ます。

なので、お煎茶を淹れる際には、ぜひ湯冷ましをしてみてください。沸かした熱いお湯を一旦、お茶碗に入れて、さらにまた違うお茶碗に移して、それからそのお湯をお茶っぱの入った急須に注いでみてください。お茶の葉の種類にも寄りますが、急須に入れる前に、1〜2回のお湯の入れ替えをすると丁度良い温度になりますので、お茶の味がちゃんと美味しくなりますよ〜。

あとこれも大事なのですが、「美味しくはいりますよ〜に」って念じながら淹れることです。コレ、ほんとですよ!まじめに言ってます(笑)いや、本当に。

気持ちを込めるって、一番大事かもです。

誰かのために淹れるお茶も、自分のために淹れるお茶も、どちらの場合も、飲む人が幸せになれるように、気持ちを込めるっていうのが最大の秘訣かもしれません。

お茶屋さんのお客様の中には、お仕事の休憩中にいらっしゃるビジネスマンの男性もいらっしゃったのですが、すっかりお茶の魅力にハマったご様子で、職場でも手軽に飲めるようにと、粉末のお茶を買われていかれました。

お茶の癒しパワーは、やっぱりすごいなって思います。

いっぱい飲みたかったから、ハリオの耐熱マグカップで飲みながら、コレを書きました。↓ガラスだと、お茶の色にも癒されますね!



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2020年12月16日

お茶を飲まれる機会って、ご家族が集まる場が一番多いのではないでしょうか。新茶の時期以外だと、お茶が売れる時期というのが、お盆やお正月、お彼岸など、ご家族が集まる時期だったので、そう感じています。

お茶屋さんでの接客の中でも、思い出深いのが、お子さんとのやりとりです。確か10歳くらいだったと記憶していますが、女の子のお子さんがお一人でお茶屋さんにいらしたことがあります。

お母さんからのお使いで来ましたと、明日おばあちゃんが遊びに来るから、お茶を買ってくるように頼まれたとのことでした。スーパーやコンビニじゃなくて、ちゃんとお茶屋さんに来たこと自体が素晴らしいですし、大人の店員の私にしっかりお話ができるこの女の子にとっても嬉しい気持ちになりました。

緊張をほぐすように、いろんなお話をしてもらって、なんとなくこのお茶かなぁと閃いたので、その時にたまたま入荷していた人気の「加賀棒茶」をお勧めしてみました。普段はあまり入荷しないちょっとグレードの高いほうじ茶です。

ほうじ茶なら、お子さんもご一緒に飲みやすいですし、せっかくのおばあちゃんとの楽しいひと時ですから、ちゃんとした美味しいものを添えたいじゃないですか。女の子も綺麗なお茶のパッケージにまず一目惚れをして、持っているお金で買える金額だったので、嬉しそうに買っていかれました。

そうして翌日、女の子がまた、今度は、お母様とおばあちゃまと3人で私のところにいらしてくれたのです。「加賀棒茶」の美味しさにすっかり魅了されたとお気に召されたご様子で、「いいお茶をお勧めしてくれてありがとうとお礼が言いたくて来ました〜」と品の良いおばあちゃまがおっしゃってくださり、私も本当に嬉しかったです。何より、美味しいお茶が皆さんを笑顔にしたことに感動しましたし、こういう素敵なご家族が素敵なお子さんを育てていらっしゃるのだなぁと垣間見えて、とても幸せな気持ちになりました。

お茶で誰かとの絆が深まったり、感性で繋がったりできるのってなんか良いですよね。やっぱ、お茶は素晴らしいです。

今年は、年末年始の里帰りをされない方も多いかと思いますが、ご自分のために美味しいお茶を淹れて、静かに年を越すっていうのも良いかもしれないですよ。私は、コレを書きながら、熊本の有機ほうじ茶を飲んでいます。ちょっと体に冷えを感じる時には、ほうじ茶を飲みます。体が温まります。

急に寒いですね、皆さん、暖かくしてお過ごしくださいね。


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2020年12月21日

私が子供の頃は、家で飲むものと言えば、麦茶か水でした。ジュースなんて、滅多に家の冷蔵庫に入ってなかったですね。今は、ペットボトルの飲み物がどこでも買えるので、選択肢がたくさんありますよね。そんな中でも、ペットボトルのお茶類はけっこう皆さんが選ぶ機会が多いのではないでしょうか。

お茶屋さんでの接客で感じていたのが、最近では、緑茶の味に抵抗がないお子さんが多いんだなぁと言うことでした。ご来店されたほぼ100%のお客様に、お茶をお淹れして、飲んでいただくように意識していた私は、お子さんにも躊躇なくお茶を勧めていましたが、嫌がるお子さんはほとんどいなかったと記憶しています。

昔よりも、ペットボトルのお茶などで、お子さんも緑茶を飲む機会が意外と多いのかなと想像していました。

お子さんには、ただ熱いものをお出しするのではなく、冷ましたお茶や、水出ししたお茶をお出ししていましたが、水出しのお茶は特に喜ばれました。水で出したお茶は、苦味渋みが少なく、旨味あまみを感じられますので、それを飲まれたお子さんが「おいし〜い」と笑顔になる姿を見るのが最高に楽しかったですね。

ペットボトルのお茶とはまた違う、お茶屋さんのお茶は美味しいんだ!って、お子さんの記憶に残ったらいいなぁと思ってました。なので、水出しのお茶もいかに美味しく出るかを日々試して、気持ちを込めて準備していました。

中でも、幸せな記憶として私の中で強烈に残っているのが、新茶の時期に販売する新茶詰め放題のイベントです。4月の中旬から5月にかけて新茶が出始めるのですが、その時期に鹿児島の知覧茶を詰め放題で販売するお茶屋さんのお祭りみたいなイベントです。この知覧茶の新茶がまた美味しいんですよ、とっても。

新茶なので、青々しい渋さもありますが、知覧茶は、九州のお茶の中でもクセが少なく飲みやすい、なんばい飲んでも飽きのこないお茶です。この新茶もまたご来店されたお客様にお淹れしていましたが、店頭では歩いている親子連れの方々にもすぐに飲めるように水出しの知覧茶をボトルに入れてご用意していました。それを飲まれた6〜7歳くらいの男の子のお子さんが、めちゃめちゃ気に入ったご様子で、お母さんに「コレ、買って買って〜」って、お菓子をねだるかのようにお願いしていたのです。

で、お母さんがちょっと迷われて、でも、結局買ってくださったのですね。そしたら、その男の子がめちゃくちゃ喜んで、スキップして、「おかあさん、ありがと〜」って。その姿を私は今思い出しても胸がジーンとしちゃいますが、ものすごく嬉しい瞬間でした。

詰め放題のお買い得なお茶ではありますが、スーパーに買い物に来ただけの若いお母さんが、お茶に1600円出すのって、まあまあ勇気が入りますよね、私だったら、やっぱり迷いますもん。今日は、1000円以内とか2000円以内とか決めて買い物に出たりするのが、主婦ですから。迷われたお母さんのお気持ちよくわかります。だけど、結局それを買われたお母さんの選択は素敵だと思いますし、おそらく、お子さんのこのお茶の味を美味しいと感じる舌に育てたのは、このお母さんの子育て、食育の賜物だと思うのです。

だから、なんだか私は感動しちゃったのですよね。

ちなみに、九州のお茶は水出しすると色が綺麗に出ますし、旨み甘みが強調されて、味の魅力が伝わりやすいので、お子さんや苦いのが苦手な方には本当にオススメです。カフェインも少ないので、妊婦さんにも良いですね。

今のこの時期は寒いので、温かいお茶がいいとは思いますが、ご興味があったらぜひお試しください。

普通に急須でお茶を入れるのと同じようにできますが、できたら先に水を急須に入れて、その後からお茶っぱを入れてください。その方がお茶っぱが開きやすく、美味しく出ます。長い時間置かなくても、5分でも充分美味しく出ますから、ぜひ気軽にチャレンジしてみてくださいね。


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2021年1月7日

実は、私今日がお誕生日なんです〜めでたい(笑)ありがたいことに、毎年お誕生日のメールやラインをいただくのですが、今年はいつもよりも多くのお言葉をお友達や家族から頂いて、嬉しかったです!なかなかお友達とも会えないこの頃なので、嬉しさも倍増ですね。

誕生日には、ケーキを買おうとか、店長から頂いたお年玉で、何か自分の欲しいものを買っちゃおうとか、色々ウキウキ考えていたのですが、朝遅くに起きてしまい家のことやらやっていたら、出掛けるのが遅くなってしまって…。結局、思っていたことは何もできず、それでも無理やりスタバに行って、抹茶のシフォンケーキとコーヒーをいただいてきました〜。スタバのコーヒー美味しいです。

チェーン店より個人店の方が好きな私ですが、スタバは好きなんですよね。店舗によってお店の雰囲気が違うし、どの店舗でもだいたい、店員さんの感じがとても良いんですよね。そこがすごく重要です。

って、お茶から離れたお話になりましたが、

今日は自宅では2種類のお茶を楽しみました。

朝は、鹿児島の知覧茶。村岡製茶さんの『後岳あさつゆ』というお茶です。写真1枚目のお茶です。綺麗な濃い緑色にまず癒されます。そして日本茶というより、ハーブティーなのではないかと思うくらい、香りが豊かでお茶っぱそのものの旨味と甘みが感じられます。コレは多分、女性が好きだろうなぁというすっきりとした爽やかさがあります。気になる方は、ぜひお試しください。

そして、夜は、いつもの静岡掛川の『縁』熟成香を楽しみました。写真2枚目です。黄色がかった緑色は、静岡茶の色ですね。いつもの安定した味、長く残る余韻をいつまでも楽しみながら、このブログを書いています。ちなみに、ウチの高校生の息子くんもこのお茶が一番好きなんだそうです。

こうして、結局割と普通の日常を楽しむ私のお誕生日でしたが、美味しい2種類のお茶のそれぞれの味の良さを堪能できること自体が、私らしいハッピーな1日だった気がします。

私にとっては、お茶やコーヒーなどを美味しく淹れること、それを楽しむこと、それが自分を元気にする一番の特効薬となります。

お疲れの方は、ぜひご自分を大事にする方法として、お試しください。


↑鹿児島 知覧茶 『後岳あさつゆ』100g 1080円 村岡製茶さん


↑静岡掛川 『縁』熟成香 90g 1080円 金子園さん


↑今日の夕暮れ時…

この状況で辛い思いをしている方の心がお茶やコーヒーや、誰かの笑顔や、なにかで、

必ず癒されますように


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2021年2月6日

今日は外に出ず、お家の中に引きこもり中です。窓辺のポカポカの日差しの中で、のんびりしすぎて、頭がぼーっとしているので、私の大好きな掛川のお茶「縁」の《新鮮香》を濃い〜く淹れてみました。

お茶屋さんにいた頃は、お客様にインパクト重視でなるべく濃いお茶をお出しして、味の違いを感じていただいていました。家で淹れる時には、適度な濃さにしていますが、今日は、一人なので、めちゃめちゃ濃く淹れて、「苦ッ!渋ッ!」っと言いながらのお茶タイムです(笑)

この「縁」の《新鮮香》というお茶は、同じ「縁」でも私のナンバーワンの《熟成香》とはもちろん味は異なり、表現するなら、新茶のような青々しい渋みが特徴です。果物を食べた時に舌に残る滋味を感じるお茶になります。こう言った渋みを苦手とされる方もいらっしゃるかもしれませんが、たぶん昔のお茶ってこんな感じだったのではないかと思います。

わざと濃く淹れた今日の《新鮮香》ですが、強く感じる渋みでスッキリと気持ちが整い、さらに、時間が経った後の胸に残る甘みは長く優しく、「縁」というお茶は、やっぱりすごいな!ってなりました。幸せな時間です。

ぼーっとした頭を無理やりじゃなく、自然に優しく正しく導いてくれる、お茶ってやっぱり良いですよ。

ちょっとづつ春を感じるこの頃ですね、癒される素敵な時間を過ごしましょうね。



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